人気ブログランキング | 話題のタグを見る

双国~BAD END EDITION~

はい!というわけでバッドエンドバージョンです



刹那は門を斬り、盛大に中に入った。
兵士がだんだん増えてきた、300人ぐらいだろうか。

「ここの王へ告げろ!俺の弟をかえせとな!!。」
兵士は全員剣をふりかざし、刹那に切りかかってくる。
刹那は剣を受け流しながら思う。
刹那は戦うために来たわけではない。
兵士を無視して城に入ったほうが早い。
そう思い刹那は走り出した。

刹那は走り、王の間へとたどり着いた。
そこには王と側近の兵士、そして檻に入れられていた。

「ふん…全く礼儀を知らん奴が入ってきたもんだ。」

「うるさい…殺されたくなければ…亮を返せぇ!!」
刹那は一瞬の間に側近兵士の所へ移動し、剣をぬいていた。
剣の振りはみえなかった。だが兵士は倒れた。
一瞬もの間に刹那は兵士を斬った。
「なんだと…。」
「さぁ…次はお前だ!!」
刹那と王は一対一で斬りあいをはじめた。

「くっ…。」
王は防御のかまえをとり、防御に徹する。

刹那は絶え間ない斬撃をくりだす。
一瞬の間だった。
刹那の腹の部分に銀色のモノがあった。
「フハハハハ…かかったな、下郎!」
王は刹那を嘲笑(わら)った。
刹那はひざまずく。先ほど倒したはずの兵士が。
刹那の背中から持っていた大剣を突き刺していた。
刹那は倒れた。
視界はどんどん、暗くなって行く。
刹那はとうとう、永久(とわ)の眠りについた…。

「兄貴いぃぃぃぃぃぃ!!」
王は見た。亮の背中に生えてゆく、黒銀に輝く翼を…

刹那は眠った。
永久に。そして亮と二人、天へ昇り、そして…

刹那は地獄に逝き、そして地獄を見た
いままで斬り付けた兵士、王の側近兵士、いろんな人の
憎しみ、恨み、その全てを体に刻まれ
肉体は土の中で朽ち、
精神もまた、いままで斬った者たちに壊されていった…。

家族は悲しみ、ソレと同時に、勇敢だった刹那を思い浮かべる。
家族の涙は刹那に届かず、ただ土の中へと…滲みて行くのだった。

DEAD END・・・。

by naoyataka | 2007-05-18 15:24 | 詩&小説
line

繋がる空とすべての物語


by 久我思人
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31