時は僕を置き去りにして、次々に歩む

どうも。

先日、22歳になりました。

あっというまですねぇ、時が過ぎるのは。

あ、そうそう、先月末から今月頭にかけてちょっと入院してました。

肺炎でしたが。まあ今はもう大丈夫です。

日々自分がするべき事は何かを考えながら時間を浪費しています。

あ、そうそう、以前描き直したいと言っていた「青空に臨む道」。僕の小説なんですが

物語を振り返るついでに文章をいろいろ修正したものを載せておきます。

暇なときに続きを描こう。

入院してるときに描いた詩も若干たまってるので、それはまたの機会に。



村長もさっきしょうがないってことで一人で歩いていったんだ。」
「嘘だろ!?あの山を一人で、しかも歩いてだって!?」
「あぁ。なんか妙に悟ったような顔してたな。」
「う~ん・・・・。」
冷音は悩んだ。村長が戻ってくるのを待つ手もあったが、待っている間に
不安に押しつぶされそうだった。
「仕方ない・・・俺も登るかぁ・・・。」
気は進まなかったが、不安に駆られてそわそわしながら待つのも嫌だった。
「とりあえず、行くなら準備をしなきゃな。」
準備にかかることにした。

 「さて、こんなもんかな、っと・・・」
自宅に戻り、手早く準備をする。
必要なものは水と食料、それだけ。
それらを手製のカバンに詰め、家を出てすぐにに話しかけられた。
「柳嘩、文月山に登るんだってね。これを持っていきな。」
優しい声の主は女性だった。渡されたものは丁寧に包まれたおにぎりだった。
「うん、ありがとう!」
大切にかばんに入れ、歩き出した。
文月山のふもとは歩いて3分とかからない場所にある。
山道には果物が多くたわわに実っている。
でも冷音は果物はあまり好きではなかった。変な味がするし、食欲をそそる色味ではなかったからだ。
「うわぁ、やっぱり高いな・・・。」
山を前にして、そんなありきたりな言葉が思わず口からこぼれた。
(こんな所で立ち止まってちゃ始まらないな、行こう。)
登山道を進み始めた。

 「思ってたより、キツい…。」
歩きはじめて10分とたたないうちに足はもうパンパンだった。
山の頂上にたどり着くには少なくとも1時間そこらはかかるだろう。
周りには果物を採りに来た人がまばらに見える。
「早くしないと村長が降りて来るかも・・・」
出来れば人に聞かれたくない話だった。
あまりの雷雨に驚いて逃げてきた、なんて聞かれたら村中の笑いものになってしまう。
「でも、あの森や急な雷・・・なんか違和感あるんだよなぁ。」
人の手が入っていないように見えた森だったが、そこにいた動物や植物。
どこか、「自然」とは違っているような気がした。
「とにかく、急ごう!!」
既に疲れ気味な足を引きずって歩き出した。

山はとても豊かだった。風に揺れる木々や草花。
焦っていた気持ちも少しずつだが、落ち着いてきた。
そこに一匹の鳥が飛んできた。
「ん?・・・あれ伝書鴉じゃないか?」
伝書鴉は、蒼往村の動物の中で一番賢いと言われている鳥だ。
鳥に好かれる者が多く住む蒼往村では、鴉を使役し自分の仕事に利用するようになった。
住民からの依頼で、遠方にいる人へ向けて手紙を届ける、というのが伝書鴉。
それが今、柳嘩に向かって飛んできていた。
「でも、なんで俺に・・・?」
伝書鳩は近くの木に止まり、柳嘩が手紙を受け取るのを待っている。
「ごめん、ありがとな。」
そう一瞥し、手紙を受け取った。
手紙と呼ぶにはあまりに小さいその紙には、
「村長は明日の朝まで帰らないらしいぜ!頑張れよ!」
とだけ書いてあった。少しはゆっくりしても大丈夫そうだ。
今は昼、日没まではまだまだ時間がある。
「でもまぁ、『善は急げ』だよな。善かどうかは知らないけど。」
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by naoyataka | 2016-07-27 17:32 | 詩&小説
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by 久我思人
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